
プジョー308GTハイブリッド


フィアット600ハイブリッド と シトロエンC4ハイブリッド

プジョー3008ハイブリッド

アルファロメオジュニアハイブリッド
前回の投稿から4ヶ月近く経ち、基本的に前回と同じ内容ですが新情報がたくさん集まりましたので追加投稿します。また私自身持株も売り払いツバキを完全引退したので、今後今まで表記していた橋本知恵院は実名椿本チエインまたはツバキと表記します。ちなみにこのニュースはツバキにとって大同工業吸収より凄い事かもしれません。
1. 欧州BEVからハイブリッドへ本格切り替え
ステランテスから凄いHEVが出た(しかもタイミングチェーンシステムはツバキ製の筈)のでコメントします。このブログのエピローグ-3で今後HEVやマイルドHEVが主流になると予言してましたが、今後のヨーロッパ車の手本となるであろうマイルドHEV車がステランティスから次々に発売されました。写真にある様にシトロエンC4とフィアット600とプジョー308、3008とアルファロメオジュニアです。エンジンを含めたシステムは共通なので今後はオペルやDS等にも展開されるでしょう。
構造はエンジンとDCT(デュアルクラッチトランスミッション)に2モーターを組み合わせたもので、私が乗っているルノーe-techハイブリッド(キャプチャー)に基本的に近いです。ルノーe-techはエンジン1.6Lノンターボ、36kw駆動モーター、1.2kWh(250V)バッテリーのフルHEVですが、ステランティスの方はエンジン1.2Lターボ、16kw駆動モーター、0.9kWh(48V)バッテリーのマイルドHEVです。この2つを比較するとエンジン系はノンターボのルノーが有利(安い)ですが、バッテリーとモーターはステランティスの方がはるかに安く、トランスミッションも既存のDCTとほぼ同じステランテス(ルノーはドグクラッチやモーターの配置なので既存から変えている)の方が製造コストが安そうです。
ルノー(ルーテシア、キャプチャー,アルカナ)vsステランティス(フィアット600、シトロエンC4,プジョー308GT、3008,アルファロメオ)の勝負では販売価格や燃費はグレードやブランド感を考えればほぼ同等で、結果的にステランティスの方が製造コストが安い分競争力があるでしょう。(ブランド力や値引きや装備品などで差がつきそう。特にフィアット600はかなりお得感がありそうです)
余談ですがホンダが断念したi-DCTもこれに近いかったのですが、ホンダは1モータや乾式クラッチにこだわってあの有名な「イロハ坂クレーム」を起こした事を考えるとルノーやステランティスはそこをベンチマークして2モーターとドグクラッチまたは湿式クラッチにして改善したのでしょう。
しかもこのマイルドハイブリッドの性能はHEVでは無双の強さを持つトヨタのハイブリッドTHSに完全に追いつきました。私自身ハイブリッド所有歴は二代目と三代目プリウス、LEXUS-is300hと乗り継ぎ,THS歴20年ですがその経験からの感想は三年前にルノーe-techハイブリッドに乗り換えてその燃費(特に高速では完全にトヨタより良い)とフィーリングの良さ(DCTの為ラバーフィールが無く気持ち良い)でTHSに戻りたく無いというものです。燃費は高速以外でもほぼ公称値の22km/L程度、高速は100~120km/hで走っても27km/L程度と公称値以上に良いです。このルノーやステランティスのハイブリッド車が良いという事実はラバーフィールが嫌いな欧州市場では勿論の事、日本市場でもプレミアム感のある欧州車としてかなりの人気となるでしょう。フィアット600ハイブリッドについては試乗しましたが,ルノーe-techと同じ様な感じで、更にエンジンと6速変速DCTのフィーリングがパドルシフト操作も含めて素晴らしくなっていて、トルコンやCVTやTHSのラバーフィールが不満な方々(私もそう)には超オススメだと思います。
このようについに欧州でも先行しているルノー、今回のステランティスと売れ筋の小型車がハイブリッド化してきました。後で述べますが政治的にもこの脱BEVの流れは更に加速して、今後はハイブリッド車の開発競争が激化するでしょう。(一例としてステランティスが公称燃費っ23.2km/Lとして出してきたらルノーは22.8km/Lだったキャプチャーの燃費を23.3Km/Lにマイナーチェンジしてきました。早くも開戦した様です)
欧州BEV終焉の政治的背景はこのブログのエピローグ1~5話に詳しく書いてありますが、欧州について要約すると「欧州連合はHEVに強い日本車を欧州から締め出す為にBEVを無理やり推進してきたが、BEVは中国が強すぎてしかも使い勝手も環境性能が良くない事もバレて今度はまともな道=HEV推進に戻りつつある」という事です。しかも欧州メーカーが日本に引けを取らないHEVを開発出来たのでこの流れが益々強くなるでしょう。
またこのブログでもさんざん言ってきた事ですが、欧州対策としてトヨタはTHSのMG-1(充電用モーター)にカムクラッチかブレーキを追加してラバーフィールを無くすモードが必要でしょう。それにより高速燃費も改善されて一石二鳥になるのですから。同じく高速燃費改善でホンダは直結モードに変速機を追加できるか?マツダは今のCX-60の経験から低燃費の小型マイルドHEVを開発できるか?辺りが日本メーカーの欧州攻略の課題となるでしょう。ちなみに日産はいまだにe-powerに直結モードを追加できないので経営面も含めて論外だと思います。
2. ホンダの大幅戦略変更
ホンダが先月(2025.5)末に大幅な開発戦略の修正を発表しました。
簡単に言うと「脱エンジン宣言」の撤回、BEV開発投資3兆円削減、2030年のBEV生産販売計画大幅削減とその穴埋めにHEV大幅増産というものです。
3兆円削減の内訳はカナダのオンタリオ州EV工場延期(おそらく中止かHEV関連に変更)で1.5兆円、バッテリー開発で1兆円、その他0.5兆円はBEVモノづくり開発削減のようです。また2030年に100万台規模のEV生産販売を見込んでいましたが、その分はかなりの割合でHEVに変換される様です。従って「脱エンジン宣言@2040」は撤回となる様です。
これはまさしくトヨタの全方位戦略と同じ方向で、日産との合併破局や次に述べる世界的なBEV衰退が影響している事は言うまでもありません。
3.世界的BEV衰退とトランプ大統領とイーロンマスク氏の不仲
マークラインズの統計資料によれば世界BEV販売台数は2021年の435万台から2022年の730万台と66%増でしたが2023年は前年比26%増、2024年は前年比12%増と完全に漸近線状態=そろそろ増加が止まる状態です。最近のBEV問題(このブログのエピローグ1~5話参照)を鑑みるとむしろ減少していく可能性もあります。特に(日本もそうですが)あのテスラ発祥のアメリカですらBEVは売れていない様です。またトランプ大統領が前任のバイデン大統領が推進していたBEV普及政策を完全否定した事も大きく影響し、今話題になっているテスラのオーナーであるイーロンマスク氏と不仲になっているのは当然の成り行きでしょう。(前話で私はイーロンが折れてHEVに舵を切ると読んでいたのですがハズレみたいです)
いずれにしても、これらの事象=欧州メーカーハイブリッド車開発成功、BEV推進の日産の破綻、ホンダの戦略変更、トランプとイーロンの不仲等は全てBEV終焉が間近な事を物語っているのでしょう。
PS:新ブログ「嶋恭作の韓国ドラマ沼地獄」始めましたm(__)m
https://tonyszk.hatenablog.jp/
「嶋恭作のタイミングチェーンシステム」もよろしく
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