嶋恭作の裏45年史

この話はフィクションであり登場人物とエピソードは全て架空のものです

第56話: 協力会との慰安旅行(施設見学会)

宇部興産の採掘場と専用道路と下関のランちゃん

関西の協力会は活動がかなり盛んで、その中でも毎年秋に行われる施設見学会は1番のビッグイベントだ。恭作の単身赴任中の3年間は山口の宇部セメント、宮崎の旭化成、広島のミツトヨに行った。見学会の夜は大宴会、翌日はゴルフコンペ又は観光とほぼ慰安旅行の様なもので協力会社さんも参加する橋本知恵院のメンバーも楽しみにしている。

特に転勤して初めての施設見学会だっただけに宇部興産の回は印象的だ。写真にある様に石灰石採掘場は絵本で良く出てくる’働くクルマ’のリアル版だし、そこに行くまでに観光バスで通った高速道路が宇部専用道路(写真の様なダブルトレーラーが通る為)だった等、日本とは思えないスケールでたまげた。

たまげたと言えば協力会の長老でドンの滋賀さんが見学会の締めの恭作プレゼン中、携帯電話で席も外さず大声で誰かと話していた事だ。流石に怒鳴るのは我慢したが何という傍若無人ぶりだとたまげた。しかしその夜の飲み会からそのドンを初め協力会の面々と意気投合したのでその事件を含めて良い記憶として残っている。その2次会で行った下関のスナックにいたホステスさんがキャンディーズのランちゃんに良く似ていた事も印象的だ。(写真参照,断っておくが日本の普通のスナックなのでその後別に何もなかった)

お礼にという訳では無いが2年目は自動車時代から仲良くしていただいている旭化成さんの延岡工場を施設見学会にセッティングさせていただいた。この時に使うゴルフ場も有名なフェニックスCCをアレンジしたのでそれも含めて好評だった。3年目のミツトヨも良かったが翌日のゴルフが大雨で途中中止としたのも今になってみれば良い思い出だ。これらを無事仕切る東門君や協力会の役員さん達の素晴らしさも関東協力会には無いものだ。

こんな感じでこの頃から長老の滋賀さんを初め協力会の方々とはかなり仲良くしていただいて、自動車事業部に帰ってからも協力会の重鎮の方々が代替わりしてからもずっとお付き合いさせていただいた。昨年などは施設見学会が山王工場だったので、すでに役員を引退していたにもかかわらず夜の大宴会と翌日のゴルフにご招待頂いたほどだ。感謝感謝。