嶋恭作の裏45年史

この話はフィクションであり登場人物とエピソードは全て架空のものです

第10話:事業部暗黒時代からの大逆転神風-その3:初めての海外出張2

SAAB9000

無事スウェーデン入りした恭作はSAABの仕事に予想以上の成果(SAAB9000-2.3Lのバランサーシステムの話で訪問したのだが、既にSAAB900-2L用にiwisが納めていた動弁チェーンとテンショナの話までいただいた。これらはB202,B232,B234という名のPJで1980年代末頃から長く量産した)を挙げて、翌日橋本ヨーロッパのあるオランダのロッテルダムに移動した。欧州大陸では東京~関西くらいの距離は車で日帰り往復できるのでドイツフォードにも行かされた記憶がある。でも覚えているのはBMWの5シリーズで200km/h位の速度でアウトバーンをぶっ飛んでいたことだけだ。運転していたのは勿論現地営業マンだが。

色々と成果を挙げたご褒美もあってかロッテルダムの最後の夜は豪華だった。一次会は豪華中華レストランだったが、それ以上にびっくりしたのは2次会だった。一言で言うとセ〇〇スバーなのだ。カウンターで飲んでいるとステージでは生セ〇〇スショーがはじまり、フロアにいる色っぽいお姉さん達が次々に声をかけてくる。橋本ヨーロッパの社長(現地人)と上司の太門さんは早速上玉の娘を連れて何処かに消えた。若手の現地営業マン(その内の1人は橋本ヨーロッパの現社長だったことを知ったのはここ十数年彼と仲良くなって酒の席で思い出話をした時だった)とあの消えた2人を待ちながら飲んでいると客をつかみ損ねた娘が声をかけてきた。’俺らはボスを待っているたけでとても金は払えないよ’と断ったのだが、まだ近くの個室かボックスシートでイチャイチャしていた現地人社長を見つけて’あの社長が金は出すからあなたはノーマネーでいいの’と言われて強制的に闇エリアに連れて行かれた。

闇エリアは長さ20m位の楕円形のプールがあり、そのまわりに個室がいくつかあるというレイアウトだった。まずは個室に連れて行かれ、お互いスッポンポンになってからプールにはいってイチャイチャするというものだ。何とそのプールにあと2組先客がいて、社長と太門さんだった事は言うまでも無い。この先はもちろん個室に戻るのだが生々しいので想像にお任せしよう。まさに初めての海外出張での〇〇系最大事件だったが、この後訪問したイタリアでは、ある意味これ以上のエピソードが待っていた。-続く-