嶋恭作の裏45年史

この話はフィクションであり登場人物とエピソードは全て架空のものです

第47話:恭作の入院と小宮崎さんとの和解、そして人生最大の驚き(その1)

Daveと新谷君と恭作で泊まった温泉宿

話は2003年1月の事だったと思う。US橋本のDave Derbyが日本に出張に来ていて、その目的の一つである静岡のアルミダイキャストメーカー訪問の為にUS担当の新谷君と恭作と3人で出張した。その帰りにDaveのたってのお願いで箱根湯本に立ち寄り、超日本風温泉宿に3人で泊まった。写真はその時のイメージに似たものでその宿かどうかは定かで無いが、西洋人にとっては超エキゾチックらしく感動していた。夕食も超日本的なもので日本酒も美味しくいただいた。寝る時も日本式で畳に布団を敷いて同じ部屋に3人枕を並べて寝るというものだった。

翌日は小田急ロマンスカーで優雅に缶ビールを飲みながら帰ってきたのだが、疲れていたせいか恭作は350mlのビールを飲み干すことさえ出来なかった。実は翌日病院に行って左足ふくらはぎに出来た腫瘍を切除する手術/入院前の最終検査及び打ち合わせだったので精神的にも疲れているのかな?程度に思っていた。

翌日病院で血液検査をすると主治医が’肝臓の値が大変なことになっています。手術どころかこの値で倒れていないのが不思議な程悪く、まず肝臓の値を少なくとも正常の値に近づけないと手術は危険で出来ません。今日にでも入院してまず肝臓治療をしてください’と言い放った。その時の数字はハッキリ覚えていないがγ-GTPで800とかだったと思う。自分がC型肝炎のキャリアだとは知っていたが酒が飲めなくなったのは昨日からだし急にどうしたんだろうと戸惑うだけだった。とりあえず仕事の引き継ぎと入院準備もあるので何とか二日後入院という形で勘弁してもらった。この時はまさか3ヶ月以上入院生活が続くとは夢にも思っていなかった。-続く-